パニック障害みたいなもの

「行ってらっしゃい」家族が見送る

後ろは振り返らない。だって涙ボロボロ出ているから

単身赴任、もう2か月だったかな。

 

一つ言えることがある。

心を病んでいる人は一人でいちゃいけない。

 

昔からそうだったのかもしれない。

好きだった少年漫画が終わった。

登場人物達は自分たちの夢を追ってそれぞれの進路へ

サッカー漫画だったんで、大学行ったり、実業団行ったり。

Jリーグはまだだったかな。

私は苦しくなった、息が止まりそうになった。

なんで?

お前関係ないじゃない。

いや

「好きな漫画がもう見れないんだよ」

「彼らは別々の進路を歩んでしまうんだよ」

 

車の中で30分体を丸くして苦しんでいた。

それが私の病気の始まりだったのかもしれない。

 

結婚した、仕事も順調に頑張っていた。

最初は顧客先に向かう百貨店の1階

女性たちの化粧の香り、百貨店1階は同時にコスメのお店もやっている

 

苦しくなった。息が苦しくなった。

なんで女性はこんなものつけて平気なんだ。と思った。

 

そのうち電車の中でも息苦しくなった。

たまらなくなって通勤にグリーン車を使った。

グリーン車は大体お金持ち=中年男性が乗っていたから

 

薬局に行った。

今みたいなドラッグストアではない、駅前に普通にある薬局。

症状を話した。

「心臓ですかね」

「薬は何があります?」

「救心ですかね。お大事に」

 

医者に行った。

症状を話した。

「小狭心症だね」(何それ?)

ニトログリセリンを処方された。

苦しいときに飲んだ「ドックン!」

なんか効いた気がした。

 

数年落ち着いた。

上司も変わった。

ある時得意先に直行した。

”息が苦しい”

”というかおとなしく座っていられない”

途中下車した。

空いている車内で席を立ち窓から外を眺めた。

胸を押さえながら

新幹線で名古屋に出張した時も席を立ったり、前かがみになったり。

 

苦しい時間はだんだん長くなり

30分くらい苦しんだこともあった。

 

会社の近所の病院で心電図を取った

症状も話した。

 

結果は心電図には異常はなかった。

その時の医者の言葉でハッと気づいた

「そんなに長く発作があったら、死んでいるよ」

あ、それもそうか

 

その後、娘が登校拒否になった

家でずっと眠っていた。人間てこんなに眠れるんだと思った

娘は「適応障害」という病名がついた。

 

私もまた、はたと気づいた。

”私のもこれ?精神系の病気?”

その時の症状を今書いてみよう。

今、同じだって人がいた場合に役に立つかも

1.電車の中でいきなり同期、胸のつかえ、呼吸困難になる

2.30分くらいすると落ち着く

3.なんか胸がざわざわして落ち着かない。

4.外を歩いて30分くらいすると落ち着く

 

この症状を私は家族に

「また自律神経が出張しちゃったんでちょっと歩いてくる」

と伝えて外に出ていました。

 

でもある日曜日、家の中で電車の中と同じ苦しさに襲われました。

私はネットで街にある心療内科に電話しまくりました。そう、何件も

1件だけ、「そんなに苦しいならすぐいらっしゃい」と言ってくれた病院がありました。

私は一もにもなくその病院に行きました。

私に就いた病名は「パニック障害」でした。